経膣超音波検査とは
診察台に座り、膣に細い棒状のプローブを挿入します。このプローブから出る超音波は、子宮や卵巣に反射して得られた画像をモニターに表示し、子宮や卵巣の状態を確認します。
個人によって子宮や卵巣の位置は異なるため、検査中はクリアな画像を見つけるために、プローブを様々な方向に動かすことがありますが、通常は1~2分で終わります。ただし、病変の数などによっては、それ以上かかることもあります。
プローブの挿入時に違和感を覚えることもあるかもしれませんが、一般的には痛みや出血はほとんどありません。また、この検査は放射線を使用しないため、被爆の心配もありません。プローブを挿入する際には専用のカバーを使用するため、衛生的で安全に検査を受けることができます。セクシャルデビュー前の女性には行いません。
経膣超音波検査で
分かる病気
経膣超音波検査では、子宮の大きさや子宮内膜の厚さ・卵巣の大きさなどを観察することで自覚症状のない状態の病気も含め様々な病気を発見できます。
ただし、子宮頸がんの前がん病変やがん細胞の有無、HPV感染の有無に関して調べることはできません。これらに関しては、それぞれ子宮頸部細胞診もしくはHPV検査にて調べます。
経膣超音波検査を
お勧めする方
子宮や卵巣の病気は、初期に自覚症状が現れないことも多く、可能であれば年齢にかかわらず全ての女性に定期的に受けていただきたい検査です。特に、下記に該当する方は、経膣超音波検査を受けることを推奨します。セクシャルデビュー前の女性には行いません。
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貧血がある
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月経痛がひどい
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過多月経である(おりものの量が多い)
など