子宮鏡検査とは
子宮内腔に異常が疑われる場合や不妊症・着床障害の可能性をチェックするため、子宮内腔を細く柔軟な内視鏡で観察する検査です。
子宮鏡検査で分かること
粘膜下筋腫
子宮内膜の直下に形成され、子宮内腔に向かって成長する腫瘍です。月経痛や過多月経などの症状が顕著で、着床障害や早産の原因となることがあります。
慢性子宮内膜炎
子宮内膜に持続的な炎症がある状態で、不妊の原因となることがあります。自覚症状はほとんどありません。不正性器出血や帯下異常骨盤痛なども現れることはまれです。慢性子宮内膜炎は着床障害や流産の要因となる可能性があります。
先天性子宮形態異常
生まれつき子宮の形状が通常と異なる場合があります。子宮は胎児期にミュラー管と呼ばれる2本の管が結合することで形成されます。この結合が適切に行われないと、子宮形態異常が生じ月経異常や不妊、流産、早産などの原因となることがあります。
アッシャーマン症候群(子宮内腔癒着)
子宮内膜の炎症などによって、子宮内腔が癒着して狭くなる状態です。不妊の原因となることがあり、経血量の減少などの症状も現れることがあります。子宮内手術(中絶・内膜掻把・子宮鏡手術など)に合併することがあります。
上記に加えて、子宮内膜がん、子宮内膜増殖症、胎盤遺残、胎盤ポリープの診断にも利用されることがあります。
子宮鏡検査を行う
タイミング(時期)
子宮鏡検査は、月経終了直後から月経10日目までに行うことが推奨されています。出血が多い場合は行えませんので、ご注意ください。
子宮鏡検査の検査時間
子宮鏡検査の検査は5分程度で終了します。ただし、検査後に結果説明などの時間が別途かかりますので予めご了承ください。
子宮鏡検査の費用
子宮鏡検査 | 約3,000円 |
---|
※上記は3割負担の費用